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| ブルーアトラス物語/第四章・ブルーアトラス誕生! | ||||||||||||||||
「あの〜、皆さんに相談なのですが…」練習の合間の休憩に、長尾が座り直して話しだした。6月の2回目の練習の日曜の午後だった。 「実はですね、5丁目の会長から今度の町内の夏祭りにバンド出てくれないかと頼まれて…。」と皆の顔を一回り見て様子を伺った。 「えっ〜、無理でしょう。まだ2ヵ月のバンドだよ。3曲しかやれないし…ね〜。」山田がすぐ反応した。坂口も手を横に振りながら、顔も一緒に横に振って、「そりゃ、ないでしょ!」と顔がそう言った。 「そうだよね〜。」答えを想像していたように長尾が「無理だよね〜、ねぇ平井さんと権藤さんはどうですか…」と半分あきらめ顔で振り返りながら聞いてきた。 「夏祭りって、どんな感じなんですかね?見たことないから、私は…」と隆一が言うと「まぁ盆踊りですよ、カラオケで歌うこともあったかな〜。あぁそれに子供みこしが町内を練り歩くんだよね、それがメインみたいなお祭り…」うちの子供が去年歩いたから…。と権藤が説明した。 「大したことないんだ〜、度胸試しってこともあるしね〜。秋の文化祭が目標でしたよね。我々のデビューは…」と隆一はいつもの調子だ。 「うん、私も、その度胸試しにはいいかな…とね。どうですか、出ませんか?」長尾がまた必死な顔で皆の顔を一回り見た。 「実は、5丁目の会長、私の友達で…」長尾の本音がポロッと出た。 「え〜、出るんですか〜……」坂口が沈んだ声で確認してきた。 「出ましょうよ。大したことないみたいだから…。ね〜山田さんも…」いつの間にか隆一は決めてしまっていた。 |
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