ブルーアトラス物語/第四章・ブルーアトラス誕生!      
                       
   

 2回目の練習が終わった。

 「パイプライン」の他に「木の葉の子守歌」「ダイアモンドヘッド」も同時に練習曲に加わった。もちろん隆一はオリジナル楽譜は準備していたので何とかついていくことが出来た。このまま曲が増えて、練習を重ねていけばそのうちどっかで演奏することもあるかもしれない。そんな期待が膨らんだ。

 片付けが終わって、市民センターを出る頃にはもう外は真っ暗になっていた。「バンドの名前考えなきゃ…ね〜」と長尾が言い出した。

 「そうだよね〜!なんかカッコいいの…」と言いながら山田も案はなさそうだ。他の人達も「う〜ん…」といったまま具体的な答えは出てこない。

 「オージーズはどうですか〜」長尾が少し恥ずかしそうながら、もしかしたら受けてもらえるかな…と皆の顔を見回した。

 「えっ…」「はっ…」「オジサン・バンドですか〜」誰も目を輝かせる者は誰もいなかった。

 「なんか、この土地に関係してるような… ね〜、折角この地区の人達だけで作ったバンドですから… ね〜、そのモニワーズとか、タイハク・サウンズとか、ね〜…」隆一はなんとかしようと皆に話しかけた。

 その反応は「オージーズ」より冴えなかった。

 「なんとなく、ブルーをつけてもいいかな…。」と長尾。

 「ブルーコメッツ…ですか〜。オージーズよりは…ね〜」山田はニタニタしながら答えた。

 月の明かりが立ち話をしていている皆の顔を照らしていた。

     
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